骨 盤

~身体について~

このページでは、身体に対する当院の考えを紹介しています。

マニアックであったり雑学的な部分もあるかと思いますが、興味のある方はご覧ください。
また、同業者の方や身体に関わるお仕事をされている方で、ご興味を持たれた方がいらっしゃれば 意見交換等も是非やらせていただきたいと考えております。
本ホームページの『お問い合わせ』からご連絡ください。

骨盤は 

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① 中心の仙骨

5つの仙椎が、成長と共に1つの仙骨となります

③ 左右の寛骨

腸骨、坐骨、恥骨が 成長と共に1つの寛骨となります

② 尾骨

いわゆる「しっぽ」のなごり。
個人差があり、3~6個の尾椎から構成されています

※写真の模型、黄色いのは神経です

から構成されています。

① 仙骨

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(前 方)

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(後 方)

中枢神経(脳と脊髄)は 頭蓋骨~仙骨の中で 髄膜(硬膜・くも膜・軟膜の総称)に包まれながら活動しています。

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中枢神経(脳と脊髄神経)勾玉を細長くしたような形で
頭蓋骨~仙骨の中で保護されています。

仙骨は中枢神経の最下部を守る骨でもあります。

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全身の神経伝達に大きな影響を与えるため、
仙骨のコンディションは身体全体の健康にも
大きな影響を及ぼします。

② 尾骨

医学的には「尻尾(しっぽ)の痕跡」ですが
​当院の整体的には 頭蓋内の蝶形骨とならび
​最重要視する骨です。

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(前 方)

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二足歩行をするヒトは
骨盤を独特な「形」に
発達させました

(後 方)

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中枢神経(脳と脊髄)を覆う髄膜の最下部は 糸状の線維組織となって、尾骨につながります。
尾骨には、中枢神経を安定させる役割があるのです。

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仙骨と同様
尾骨のコンディションは身体全体の健康に
大きな影響を及ぼします。

「膜(fascia ファシア)という観点からみれば

中枢神経(脳と脊髄)の最下部は尾骨になります。 

当院の骨盤矯正は 仙骨と尾骨の矯正がメインであるのも
蓄積した脳疲労や自律神経のバランスを整える=「神経伝達の改善」を重視し
「脳・脊髄・髄膜の矯正」をテーマとして研究してきた結果です。

「髄膜の矯正」と考えれば、当院の骨盤矯正(仙骨・尾骨矯正)は 
頭蓋骨矯正の一環とも言えます。

③ 寛骨

骨盤を構成する最大の骨。左右で一対。

大腿骨と共に股関節を構成し、下肢と体幹(仙骨=背骨)をつなげています。

「骨盤」というと、この骨をイメージされる方が多いかもしれません。

骨盤矯正を行うカイロプラクティック,整体院でも、寛骨を基準に骨盤を判断することが多いです

(前 方)

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右の寛骨を拡大

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(側 方)

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左の寛骨

(後 方)

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に囲まれているのは 股関節

寛骨は様々な筋肉の付着部でもあります。

・人体で最大の筋肉である大腿四頭筋(停止部:膝)

・人体で一番広い面積を持つ広背筋(停止部:上腕)

といった強くて大きな筋肉も寛骨から始まっています。

そのため、寛骨のコンディションは 腰や下半身だけではなく、
腕や肩まで含めた全身の動作に影響を与えています。

骨盤の役割

ヒトの最大の特徴である直立二足歩行』は現在の骨盤の形状無しには成立しません。

直立二足歩行の特徴:脚と背骨を垂直に立てている

​人間が属する 哺乳類の基本は「四足歩行」です。

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後肢で「立つ」こともありますが
一時的なものです。

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カンガルーや鳥、かつての恐竜のように 二足歩行が基本の生物もいますが、『直立(背骨と大腿骨は同方向)』ではありません。

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体の前後でバランスをとっています

ニワトリとT.レックスは似ています

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​一本足で直立が可能な「人間」は、かなり特殊な生き物です

ヒトとチンパンジーのDNA配列は 99%同じですが

この直立二足歩行により、骨格の構造に違いが出ています

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ヒトの骨盤は縦に短い。
横幅が広く、腹部の器官を支えている

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チンパンジーの骨盤は縦に長く、横幅が狭い

脳と脊髄をつなぐ、後頭骨の開口部は

ヒトは頭骨の下方にあるのに対し、

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​円で囲まれた穴から中枢神経が出て

体につながっています。

青くペイントされた骨が「後頭骨」

(同ホームページの「頭蓋骨」もご参照ください)

チンパンジーは他の動物と同様に頭骨の後方にあります

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​・S字にカーブした背骨

・土踏まず等の足裏のアーチ

他にも、『直立二足歩行』のために

といった特徴があります。

ヒトのもう一つ大きな特徴は 

大きく発達させた『大脳』ですが

最初期のヒトであるアウストラロピテクス(猿人)はほぼ二足歩行の生活をしていたと推測されていますが、脳の容量はチンパンジーと同程度です。

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脳を発達させる前に、

ヒトは骨盤を確立させて『二足歩行』を始めていたのです。

骨盤とは

ヒトという生物の土台なのです。

人間の骨盤は欠陥品?

もともと、哺乳類は4本足歩行に適した体の構造をしています。
ところが人類は進化 するなかで、2足歩行をするようになりました。
その過程で、一番変化したのが骨盤の傾きです。
この変化が急激だったため、骨盤は前に約30度傾く形となっています。
傾いた骨盤の上に重い上半身が乗っているという不安定な構造になってしまったため、
上半身を支えている腰(腰椎)へ の負担が大きくなったのです。

腰痛の説明をする際、上記のようなお話しをする整体院や書籍は多いのではないでしょうか?

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こんなイメージでしょうか?

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もし生物の体が、このようなブロックやレンガを積み上げた建築物的な構造なら、そもそも骨自体が細すぎる。という試算もあります。

しかし、ヒトの構造は本当に性急かつ不完全な形なのでしょうか?

前述のアウストラロピテクス(猿人)にしても、300万年以上前に存在していた生物です。

300万年前から現在までの時間は 決して短くありません。
ヒトの『直立二足歩行』には〈理〉に支えられた歴史がある。と考えるべきでしょう。

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では、その〈理〉とは何か?を考えると

「生き物の体内では 重さや衝撃は 骨が堅固に受け止めている」という発想は捨てたほうが良さそうです。

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体の重さや衝撃は 靱帯や筋肉、筋膜の「張力」が負担を全体に分散させているのです。

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生物の体の構造は 「張力のバランスで自立する」テンセグリティ構造として考えるほうが、より自然で理に適う。と当院は考えております

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テンセグリティ構造(例)

圧縮材(写真は木の部分)が互いに接続されておらず、張力材(写真はゴムひも)とのバランスによって自立している

当ホームページの『背骨』の頁でも お伝えしていますが
骨は、筋肉や靱帯といった軟部組織の中に浮かぶ小島のような存在であり、その役割は 「動作の支点」です。

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骨盤は 

建物的な土台ではなく、体内の大きく広範な筋肉の重要な支点であり
直立二足歩行等の

「動作の土台」という役割を担っているのです。

骨盤の歪み

整体やカイロプラクティックには

「骨の歪みを整える」というイメージを持っている方も多いかと思います。

誤解を招きやすい表現ですが、整体やカイロプラクティックは
「個々の骨の変形」を対象にしたモノではありません。

骨の歪みを正確に表現すると

関節が なんらかの後天的な理由で、

動けなくなってしまった(拘束が起きた)状態

になります。

「関節の拘束」

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関節には 本来

下のテンセグリティの動画のように

あらゆる方角からの圧力に対して、許容範囲内では 『たわみ』そして『復元する』柔らかさがあります。

しかしながら、 心因性のものも含めた 

なんらかのストレスで、関節に拘束が起こると 

このような柔軟性が 失われます。

その影響は関節の動きを固めるだけではなく
筋肉の緊張や体内循環の停滞、さらに仙骨に達する中枢神経の伝達不良にまで及びます。

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仙骨は 

① 土台である骨盤の中心

② 中枢神経の最下部

という重要な役割を果たしています

頭蓋骨と上部頸椎を神経伝達の「要(かなめ)」とするなら、仙骨は神経伝達の「第二の要(かなめ)」

骨盤の歪み(関節の拘束)が原因で起こりやすい不調

① 自律神経失調症や不眠といった 神経系のトラブル

② 腰痛や坐骨神経痛、四十肩や頭痛といった慢性的な

こりや痛み

​浮かんでいる仙骨

骨格模型やイラストなどを見慣れると、宙に浮いているようなイメージを持ってしまいそうになりますが、

実際は筋肉、腱、靭帯、椎間板といった軟部組織に覆われており、

むしろ その中に浮かんでいる状態です。

(背骨も椎間板という軟骨の中に浮かんでいます)

※テンセグリティ構造を使った 浮かんでいる仙骨のイメージ

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①背骨

〇で囲まれている部位が仙骨に該当

②寛骨~大腿。下肢に該当

③靭帯などの軟部組織

(拡大)

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仙骨は背骨の最下部に位置し 土台的ではあるが、

堅固に固定はされていない。

靭帯や筋肉などの張力の均衡の中で浮かんでいるような状態。

このモデルでは

赤いバネの引っ張る力を チェーン状の紐が受け止め、分散させることで均衡した状態が生じ、

背骨に該当するパーツおよび頭蓋骨の置き物は固定されることなく、

浮かぶように自立している。

骨盤の矯正

「矯正」とは

関節の拘束を開放する』ことです。

当院の「骨盤矯正」で対象となる関節は
仙骨を中心とした3種類、4つの関節です。

(前 方)

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(後 方)

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腰仙関節

左右の仙腸関節

(仙骨と寛骨の結合)

仙尾関節

(仙骨と尾骨の結合)

そのなかでも
最重要視する関節は 「
仙尾関節」です。

この部位は中枢神経と、それを覆い保護している髄膜の終結地であり
仙骨は骨盤の中心を構成し
尾骨は背骨の中で中枢神経を安定させる
重要な役割があります。

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人間の尾骨も 退化して小さくなっていますが、
自律神経,無意識レベルでは この機能は残っている。
というのが当院の臨床上の結論です

尻尾(しっぽ)には「体のバランスを保つ」機能があります

股関節について

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股関節は骨盤の中にある大きな関節ですが、仙骨との直接の連結はありません。そのため、当院の技術体系では この部位への施術は骨盤矯正には該当しません。

しかし、股関節のコンディションは隣接する骨盤にも大きな影響を及ぼしますので、施術上は重要な部位になります。

「骨盤矯正」の手順

基本的に

① 仙骨・尾骨に対する矯正

​(そのうえで、必要ならば)

② 寛骨等、周辺の矯正

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という順番で行われます。

「骨盤矯正」の効果

① 中枢神経の疲労解放、自律神経のバランス向上

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中枢神経の下方の極である 仙骨・尾骨の矯正により、全身の神経伝達が改善します。

② 全身の筋肉の張力バランスの改善

関節可動域および血流,リンパ等の体内循環の向上

大きな筋肉の支点となる寛骨を整えることで、全身の筋緊張が緩和し
コリや関節痛,むくみの軽減につながります

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​(ご注意)

骨格矯正の目的は、「体を左右対称にすること」ではありません。

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整体院にいらっしゃる方の中には
人形や彫刻、建築物のように
・体をシンメトリー(左右対称)にしたい
・正しい姿勢にしたい
という ご希望の方がいます。

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しかしながら自然の造形物はアシンメトリー(左右非対称)であり、

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人間も骨からアシンメトリーです。
これは筋肉の起点が、最初から左右で違うことになります。

さらに利き腕,利き足というように 誰もが
日常生活から左右で動作の役割分担を行っているので、
『シンメトリーにする』というのは不可能です。

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また、姿勢にしても
元来 生まれつきの(先天的)個人差があるうえに、

生活習慣やキャリア等の後天的要素が加わります。

例えば、特定のスポーツをやり込んだ方が、

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その競技者らしい体型になるのも 後天的要素です

お仕事の内容でも同じことは起こります。​

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姿勢には どの角度どのラインをもって『正しい』かはありません。

その方にとっての「適切あるいはベターなポジション」が
見つかれば

それが『正解』だと 当院は考えます。

なお、自律神経のバランスを崩している方は、骨格矯正で神経伝達を
整えることで 姿勢は筋骨格のバランス内で自然に整います。
※重力に対して体を保つ筋肉(抗重力筋)の機能低下が起こっていたため

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当院の<D.S-O>テクニックは神経系(脳と脊髄の中枢神経、交感神経と副交感からなる自律神経)に対するアプローチから、自然治癒力の向上を促進する技術体系です。
 


そして、そこには「正しい,こうあるべき姿勢」という基準もありません。
むしろ「姿勢とは百人百様である」と捉えています。

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(腰と仙骨の結合)

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