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~身体について~
このページでは、身体に対する当院の考えを紹介しています。
マニアックであったり雑学的な部分もあるかと思いますが、興味のある方はご覧ください。
また、同業者の方や身体に関わるお仕事をされている方で、ご興味を持たれた方がいらっしゃれば 建設的な意見交換等も是非やらせていただきたいと考えております。
本ホームページの『お問い合わせ』からご連絡ください。
頭蓋骨
顔の構造を支持し、脳を保護しています。

頭蓋骨は1つの骨ではなく、
20個以上の骨が連結して構成されています。

※写真の模型は、骨ごとに色分けしたもの
「ずがいこつ」と読むのが一般的ですが、
解剖学的には「とうがいこつ」と読みます。
連結した骨は 脳の容器でもある『脳頭蓋』と
顔(鼻からアゴ)を構成する『顔面頭蓋』に分けることが出来ます。
脳頭蓋
後頭骨、前頭骨、篩骨、蝶形骨、
側頭骨(2個:左右1対)、
頭頂骨(2個:左右1対)


顔面頭蓋
鋤骨、下鼻甲介(2個:左右1対)、
涙骨(2個:左右1対)、鼻骨(2個:
左右1対)、頬骨(2個:左右1対)、
上顎骨(2個:左右1対)、
口蓋骨(2個:左右1対)、下顎骨



写真で見ると
頭を構成する脳頭蓋の骨は大きく、
顔を構成する骨は小さく細かいことが分かると思います。
当院の頭蓋骨矯正は、主に 脳頭蓋を構成する骨に対する アプローチになります。
頭蓋骨を構成する骨は『縫合』によって連結しています。

(拡大)

医学的には 『縫合(ほうごう)』は
「移動をほとんど許さない厳密な接合」とされています。
つまり少し動きます。
顎関節は 側頭骨と下顎骨で構成される頭蓋骨内で唯一の明確な関節です。



顎は頭にぶら下がっているような状態。
そのぶん 複雑な動きが可能です
頭と首は
後頭骨と第一頸椎(環椎)で構成される関節で 骨格的につながっています。


円で囲まれた穴から中枢神経が出て
体につながっています。
青くペイントされた骨が「後頭骨」
この関節に拘束が起きていないことも
お身体の健康を保つ上で重要なポイントです。
中枢神経(脳と脊髄)を包む
髄膜(硬膜)は 頭蓋骨内の骨膜と結合しています。



髄膜は下方では
仙骨内の骨膜と結合しています。
の部位で髄膜は
骨と繋がっています

髄膜の内部では
脳脊髄液が循環し、
神経に新鮮な酸素や栄養を届け
老廃物を洗い流しています。
脳脊髄液の循環が充分であることも

「脳に疲労を溜めない」
「自律神経のバランスを整える」
ためには重要です。
頭蓋骨矯正
頭蓋骨の動き
両手で頭を包み込むようにしてから
深呼吸をしてみましょう。

頭が膨らんだり 縮んだりするような、
海の満ち引きのような律動
を感じませんか?



ほとんどの方が普通に感知できる動きですが
医学的な見地からすると、
「頭蓋骨の縫合はここまで大きくは動けない」
ようですので
単に骨のみの動きではなく、
呼吸に伴う 筋膜や脳脊髄液の動きが加わり、
より大きなリズムを作っている可能性もあるのではないでしょうか
※機会があれば、医師の方との研究を望みます
当院の臨床では、
受けてる方のおおかたの感想
施術者側の感触
ともに 施術中に頭蓋骨は動いています
頭蓋骨は泡?
当院の 施術中の手の感覚 で言うと
頭蓋骨は やや硬めのシャボン玉です



様々な方向に膨らんだり
縮んだりしているのです
当院の頭蓋骨矯正とは
この自由な動きに起きている拘束の解除となります
この潮流のようなリズムに 『生命力・自然治癒力の根源』を
見い出した、歴史的に高名な施術家の方もいらっしゃいましたが、当院の臨床でも
・頭蓋骨の縫合と動きが合致している。
・動きに拘束がある場合、その部位を開放すると
脳が疲労から解放され、
自律神経のバランスが整い
全身的な体調の改善が 高い確率で見込める。
という結論に至っています。
(ご注意)
当院の頭蓋骨矯正は、
いわゆる 『美容』を目的とはしておりせん。

頭蓋骨律動の調整→間脳・大脳辺縁系の再賦活(脳内バランスの向上)による、脳疲労の解放、神経伝達の改善、自然治癒力の向上で
体内循環が促進され、むくみの軽減等も大いに期待できますが・・・
「顔の骨(顔面頭蓋)を押し込んで小顔にする」というような施術ではありません。
大事なのは
器の形?
器の中?

形重視ならば美容系
内部重視ならば治療系
同じ「頭蓋骨矯正」を名乗っていても
技術も施術の性格も変わってきます
欲張るならば
形を整えれば内部の循環も改善する
循環を整えれば、滞流がなくなり むくみが緩和し小顔になる
と一石二鳥な主張も出来ます。
が、あくまでも『どちらを本質的な狙いとして 重視しているのか?』ということを話題にしています
当院の頭蓋骨矯正は

中枢神経(脳と脊髄)の疲労を解放し
間脳・大脳辺縁系の再賦活
(脳内バランスの向上)により
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整え
低下した自然治癒力・免疫力の向上
を目的としています。
手技的には
頭の内奥にある関節(蝶形骨と後頭骨で構成)
「蝶形後頭底結合」の矯正
が最大のテーマになります

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直接さわることは出来ません
蝶形骨
後頭骨

蝶形骨 (ちょうけいこつ)


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頭の中にある「蝶」(ちょう)のような形をした骨
脳頭蓋を構成する全ての骨につながる唯一の骨であり
顔を構成する骨ともつながっている
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前頭骨
頭頂骨(右)
側頭骨(右)
後頭骨
上述の頭蓋骨律動では、運動の中心として他の骨をコントロールする役割を担う
後頭骨 (こうとうこつ)
後頭部を構成し、頭と首をつなぐ骨
脳と脊髄をつなげる部位(中枢神経の通り道)でもある
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蝶形骨との関節
(蝶形後頭底結合)
脊髄の通り道
(大後頭孔)
頭蓋骨律動は、
蝶形骨と後頭骨の関節が中心となる
目的は
脳脊髄液の循環促進による
「脳疲労の解放」からの
自然治癒力・免疫力の向上になります

意識思考の暴走による 脳内バランスの乱れ
理性・思考
大脳新皮質
・前頭葉
・頭頂葉
・側頭葉
・後頭葉
本能・情動
大脳辺縁系
・帯状回
・扁桃体
・海馬 等
自律神経中枢
間脳
・視床
・視床下部
・脳下垂体
・松果体

意識思考は停滞せずに、常に働き続けようとする傾向にあり
逆に間脳と大脳辺縁系といった非意識をメインとする部位が疲弊、消耗し 調子を崩してしまうのが
脳疲労(というより人間)の実情です。
当院の頭蓋骨矯正は
大脳辺縁系と間脳の再賦活(=脳疲労の解放)により
ヒトのより原始的な機能を取り戻すことを
目指しています
頭蓋骨と仙骨・尾骨のつながり
頭蓋骨律動の最下部は
仙骨と尾骨が担っています


髄膜が骨に繫がる最下部でもあり
この部位と頭部との関係は 偉大な先達である
野口整体の野口晴哉氏もご自身の著書の中で指摘されています



『愉気法1』P.43
当院の施術感覚として
仙骨・尾骨矯正も『頭蓋骨律動を円滑にすること』が第一の意義であり
「頭蓋骨、上部頸椎の矯正」と
「仙骨・尾骨の矯正」の組み合わせによって
頭蓋骨律動と脳・脊髄・自律神経の調整が成立しています

2023年8月現在の感覚として
上記の「潮の満ち引きのような律動」は 全身にあり
訓練と経験で足などでも感じられるようになる。
というのが当院の実感です

※頭蓋骨で一番感知しやすく、次いで仙骨・尾骨、背骨沿いと続き四肢の末端まで律動は感知し得ます
つまり 律動は単純な頭蓋骨の動きではなく、
全身的な運動であり
より正確な表現は
身体には潮の満ち引きのような動きがあり、頭蓋骨もそのリズムで動いている
となります
この全身的な律動に対する感受性は、背骨の矯正ならびに全身の筋肉調整に応用可能なもので、施術の精度・効果の向上につながっています
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